本題のフィデューシャリーデューティー(顧客本位の業務運営)に入る前に、本の紹介をさせてください。

捨てられる銀行2 非産運用

何故なら、この本にあるように現在、地域金融機関が「お客様の資産運用のため」というトークで売る、特に投資信託などの金融商品の多くは、その過程で高額の手数料を受け取れる金融機関本位の商品ばかりだからです。

そこに金融機関特有の、ノルマ主義、減点主義が作用して、顧客本位の業務運営(フィデューシャリーデューティー)を全く考えない、いわば、少し過激な表現になりますが「お客様の資産を騙しとる」ような投資信託などの強引な販売が行われているのです。

日本郵政、新たな不適切販売の疑い 投信分配金で虚偽説明

このようなニュースも今年何件かありました。

確かに投資信託の販売は儲かるビジネスかもしれません。しかし、信用組合、信用金庫、地方銀行などの地域金融機関の本分は、自らが依って立つ地域社会の繁栄・維持のためのはずです。そこに投資信託の販売は全く貢献していませんし、それどころか、地域住民からの信頼を失う結果となっていませんでしょうか。

今までに失ってしまった信頼感を回復するために大切なのがフィデューシャリーデューティー(顧客本位の業務運営)です。本当にお客様のことを考えて、お客様の利益になることを地道に行なっていくことこそが地域金融の本分につながるのです。

この本を読んで私は「信用組合、信用金庫、地方銀行などの地域金融機関において投資信託の販売は必要ない」と確信しました。