これまでの地域金融機関は、預金・融資商品、投資信託、保険等を画一的に販売してきた。

確かに法律などの規制もあり、致し方ない点もあったが、この、供給側の理論や計画を優先させる手法は「プロダクトアウト」と呼ばれ、多様化の進む現代ではあまり評価されていない手法であり、このままでは、健全な金融仲介機能を発揮することはできない。

ではここで、その対極にある「マーケットイン」の手法を紹介したい。

「マーケットイン」とは、「プロダクトアウト」とは逆に、顧客の現状を正確に把握し(事業性評価・目利き力)、そこから、意見やニーズ、問題点などを汲みとってモノやサービスの開発を行うことを指し、これからの時代は、商品を作れば売れる時代ではなくなり、また、競合とも簡単に比較されてしまうため、時代遅れの効果の薄い「プロダクトアウト」ではなく、いかに「マーケットイン」の考え方で、中小・零細企業、個人事業主などの顧客の満足度を高めていけるかが、これからの地域金融にとって大事になってくる。

それぞれの事業者ごとにその現況は十人十色、平時から信頼関係を築き、目利き力を育て、正確な事業性評価で、その事業者各々にあったサービスを柔軟に提案して行うことが大切になってくるのではないだろうか。