リレーションシップバンキング(リレバン)とは地域密着型金融のことである。

具体的な内容としては、地域の中小企業との密接な関係を築き、数字などには現れない定性的な情報、いわゆるソフト情報を広く入手し貸出リスクを貸出コストの管理を行い、金融機関と地域の中小企業が共利共存を目指すための手法である。

では、地域密着型金融を行うに至った経緯は、なんなのであろうか、まず1点目は、日本の約 99.7%が中小企業であり、財務諸表などの定量的な情報、いわゆるハード情報の不備という問題あり、中小企業側がいくら融資を受けたくとも、融資をすることができないという金融機関が多いのである。そのため、中小企業と金融機関の間にある情報の非対称性を解消するために、上記で説明したソフト情報をベースとした貸出手法を行うことになったのである。

2点目は、日本の預金取扱機関には自己資本比率規制というものが存在する。自己資本比率規制とは、金融機関側が安全な体質であることを示す指標で、国内では4%以上が課されている。中小企業を多く顧客としている地域金融機関(信用組合・信用金庫・地方銀行等)は、メガバンクの量的な競争での土俵では勝ち目がなく、サービスなどのリテール分野での質的な勝負をしなければならない。そのため、地域金融機関は地域密着型金融、いわゆるリレーションシップバンキングを行わなければならないのである。